本当に好きなんですか、それ?

アメリカ人は日本人ほど他人の目を気にしない。移民が多くて、肌の色や髪の色、目鼻立ちが全く違う人種のるつぼだからなのか?バックグラウンドが違う人の集まりだからなのか?貧富の差も激しいからなのか?皆それぞれ、ありとあらゆる個性を発揮して堂々と暮らしている。

例えばファッション。冬だろうがタンクトップで短パン、ビーサン姿のヒトもいるし、真夏でもニットのセーターを着てる人もいる。サリーを身にまとったインド人、何というのかしらないが、殆どの肌を布で隠したイスラム経の人、ターバンを巻いて髭を長く伸ばしている人、ブランド物を全身にまとったようなセレブ風の人、年中ジャージの人、などなど。

それに比べて日本人は、かなり統一されている。渋谷を歩けば、同じようなメイク、服装をしたティーンエイジャーがうようよいるし、OLファッションというのも大体似通っている。男性会社員は殆どがスーツにネクタイ姿。体型も皆大体中肉中背。
そして、もし誰かが真夏に、ウールのコートを着たり、真冬に半袖Tシャツ一枚の人がいたら、『あの人、どうしちゃったんだろうね?』という目で見られることうけあい。

アメリカではそんなこと殆ど誰も気にしないんじゃないかな。誰がどんな姿をしてようが。だってあまりにもみんなバラバラだから、そんなこといちいち突っ込んでたら大変だ。
もちろんTPOに合わせるっていう発想はあるだろうし、店によって儲けられてるドレスコードは皆守っているのだろうが。

こういうのを目の当たりにしてみて、日本人って、世間体とか、細かいことをすごく気にする人種だなあと実感した。キメ細やかな気配りができるっていう長所はあるけど、一般的に常識とされてることから外れたり、人と違うことをするとバッシングされたりする傾向が強い。
行列のできる店に並んだり、みんながしてる服装や髪型をするのが大好き。流行にやたら敏感。

あなたは、本当に好きでそれをしているんですか?と疑問を持ってしまうことが多々ある。周りに影響されて、なんとなく格好イイと思い込んじゃってるとか、もしくは、これをやらなきゃ、買わなきゃ格好悪い!なんていう無意識の強迫観念に突き動かされてるってことないですか?自分も含めてそう思う。
なんだか日本人て、マスコミが仕組んだ情報や流行、世間体に、流されすぎてて格好悪い気がしてならない。
時には、多数派に習え!ってしないで、1人しかいなくてもコレが私の流儀だからって宣言できる勇気を持ったほうがいいような気がする。モチロン、人に迷惑をかけることではない部分で。
by cinnamon-didier | 2005-11-28 13:02 | 思ったこと
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